AIによる概要の誤情報の直し方: GOAT君 が AI の回答に出た古い住所の出どころを、リンク先のページから探すアイキャッチ(出典: Google)
誤りは出どころで直す

自社名で検索したら、Google 検索の AI による概要(AI Overviews)に移転前の住所や、名前の似た別会社の情報が出ていた。Google 検索ヘルプ「AI による概要」は、AI による概要が常に正しいとは限らないと明記しています。同じヘルプは、問題があると思われる場合は Google にフィードバックを送るよう案内しています。ただ、誤りの元が自社のページや Googleビジネスプロフィール(GBP)にあるなら、直すのは自分たちです。自社のページを直した場合も、Google のクロールには数日から数週間かかることがあります。報告と修正のどちらを先に進めるかは、誤りがどこから来ているかで決まります。

AIによる概要へのフィードバックは「機能の改良」に使われる

ヘルプは、送られたフィードバックの使い道を「お寄せいただいたフィードバックは AI による概要機能の改良に活用させていただきます。」と書いています。Google は、ユーザーからのフィードバックと人間によるレビューをもとに、検索結果やプロダクトの質を評価し、改善しています。一方で、このヘルプの範囲では、送ったフィードバックで個々の回答をいつ・どう直すかは書かれていません。

誤りの出どころによって、直す経路は次のように分かれます。

症状 誤りの出どころ 直す経路
移転前の住所や古い電話番号が出る GBP か自社サイトの古い記載 GBP を編集し、自社ページを直して再クロールを頼む
リンク先の他社サイトに古い記載がある ポータルサイトなど他社のページ 運営者に直してもらい、検索結果に古い記載が残れば古いコンテンツの更新を頼む
名前の似た別会社の情報が混ざる 言葉の取り違えの可能性 リンク先を確かめ、どこにも無ければフィードバックで報告する

誤りの出どころは、概要のリンク先を全部開いて探す

Google 検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」によると、AI による概要や AI モードは、関連リンクを表示して、ユーザーが求める情報を見つけられるようにしています。回答を生成する際に、Google の高度なモデルは裏付けとなる関連ウェブページを特定します。AI による概要のヘルプも、回答を再確認する方法として、ウェブのサポート情報へのリンクをクリックするよう挙げています。

AIによる概要の誤情報の直し方: 概要のリンク先から誤りの出どころを探し、自社ページ・他社ページ・GBP・どこにも無い、で直す先が分かれる流れ(出典: Google)
誤りの出どころで直す先が分かれる流れ

リンクは 1 本とは限りません。Pew Research Center の調査は、米国の成人 900 人の閲覧データを分析しています。対象は 2025 年 3 月の Google 検索です。この調査で集めた AI による概要のうち 88% は 3 件以上の情報源を挙げており、1 件だけを挙げた概要は 1% でした。同じ調査は、同じ検索でも AI による概要は時間とともに変わりうると断っています。

リンク先に誤りが見つからないとき

リンク先のどこにも誤った情報が無い場合もあります。Google 検索ヘルプ「生成 AI の詳細」は、生成 AI がもっともらしい回答を作り出すことを「ハルシネーション」と呼んでいます。同じヘルプは、生成 AI が言葉を誤って解釈し、意味が変わってしまうことがあるとも書いています。ヘルプの例では、洞窟に住むコウモリ(bat)について質問すると、野球などで使う「バット」について答えることがあります。

AIによる概要のフィードバックを送る手順

ヘルプの「フィードバックを送信」の手順は次のとおりです。

  1. 概要が不正確だと思ったら、各概要の下部にある低評価アイコンをクリックする
  2. 詳しく書くなら [問題を報告] をクリックし、問題の内容に最も当てはまるカテゴリを選ぶ
  3. テキスト フィールドに、できるだけ詳細な情報を書く(推奨)
  4. [送信] をクリックする

各概要の右上にある「その他メニュー」アイコンからもフィードバックを送れます。

送ったフィードバックに含まれるもの

ヘルプによると、送ったフィードバックには、最近の検索クエリとその検索結果が付いて届きます。

AIによる概要の誤情報の直し方: GOAT君 が報告だけ送って待ち、リンク先の自社ページに古い住所が残っていたと気づく 4 コマ(出典: Google)
報告だけで待たず、出どころを直す

自社のページが出どころなら、直して再クロールを頼む

自社サイトの会社概要やアクセスのページに移転前の住所が残っていたら、まずそのページを書き換えます。書き換えたあとは、Google 検索セントラルの「URL の再クロールを Google にリクエストする」にある方法で、インデックスへの再登録を Google に頼めます。頼み方は、直したページの数で分かれます。

直したページ 頼み方 条件
少ない URL 検査ツールで URL ごとに頼む Search Console プロパティの所有者かフルユーザーであること
多い サイトマップを送信する ―

直した翌日に概要が変わっていなくても、依頼を何度も重ねる意味はありません。ヘルプは、同じ URL に何度頼んでも早くクロールされることはないと書いており、個々の URL の送信には上限もあります。

進み具合は、インデックス ステータス レポートか URL 検査ツールで確かめます。頼んだからといって検索結果にすぐ出るとは限らず、まったく表示されないこともあります。「AI 機能とウェブサイト」は、Google のシステムがページの更新頻度を判断し、その頻度に応じて、クロールには数日から数か月かかる場合があると書いています。

構造化データの住所も本文と揃える

「AI 機能とウェブサイト」は SEO の基本の中で、構造化データをページに表示されるテキストと一致させるよう挙げています。本文の住所だけを書き換えて、ページに埋め込んだ構造化データの住所が古いまま残る、という直し漏れもあります。概要のサポートリンクになる条件について、同じページは「AI による概要や AI モードでサポートリンクとしてページが表示されるには、ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。」と書いています。AI による概要に自社のページを出さないための制御は別の話なので、nosnippet で AI による概要から外す方法にまとめています。

他社のページが出どころなら、運営者に直してもらう

再クロールの依頼は、自分が管理していない URL には使えません。Google 検索ヘルプ「古いコンテンツの更新」は、コンテンツがサイトから削除されているのに検索結果に表示されている場合は、ページの説明やキャッシュが古い可能性があると説明しています。その場合の手順は次のとおりです。

  1. 画面下部の [更新をリクエスト] を選ぶ
  2. [ページ] タブで、古いコンテンツが含まれているページの URL を入力する
  3. [送信] を選ぶ

ただし、このヘルプは、公開中のページをすでに更新している場合はフォームに入力する必要はないとしています。また、このヘルプの範囲では、更新のリクエストが AI による概要に反映されるとは書かれていません。

DigitalGOAT編集部は、無料でできる MEO 対策のチェックリストに「NAP 統一」を入れています。他社のサイトに載った店名・住所・電話番号の点検の手順は、NAP 監査を四半期で回す手順で扱っています。

GBPの住所や営業時間が古いなら、プロフィールを編集する

「AI 機能とウェブサイト」は SEO の基本の中で、Merchant Center とビジネス プロフィールの情報を最新に保つよう求めています。GBP のヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」の手順は次のとおりです。

  1. Google 検索でビジネス プロフィールに移動する
  2. [プロフィールを編集] を選ぶ
  3. 直し終えたら [保存] を選ぶ

スマートフォンなら、Google マップ アプリの右下の [ビジネス] から [プロフィールを編集] を開いても直せます。

編集するには、プロフィールにリンクされている Google アカウントでのログインが必要です。ビジネスによっては、情報を変える前にオーナー確認が必要です。オーナー確認を済ませたあとに移転で住所が変わった場合は、オーナー確認をもう一度行う必要があります。住所・営業時間・電話番号以外の項目(ビジネスの説明や開業日など)の書き方は、本記事の対象外です。

Google が収集した情報を確かめる

[プロフィールを編集] の [収集された情報] では、Google が集めた情報と、その情報のソースと収集日を確認できます。ただし、この機能は現在、一部の地域、言語、業種でのみ利用できます。収集された情報を削除すると、Google の記録からは削除されますが、ビジネス プロフィールに登録済みの他の詳細は変更されません。

他社のプロフィールに誤りがあるとき

ヘルプによると、別会社など他のユーザーが所有または管理しているビジネス プロフィールの誤りを見つけた場合は、編集を提案できます。移転や閉業にあわせた GBP の扱いは、GBP の移転・閉店対応で扱っています。

まとめ

再クロールのドキュメントは、サイトの移転を最近行った場合に、サイトマップの送信が非常に有効な手段になるとしています。