Googleビジネスプロフィールの閉業・移転: GOAT君 がシャッター・段ボール箱・椅子を前に、閉業・削除・住所変更のどれを使うか考えるアイキャッチ(出典: Google)
閉業・削除・住所変更の使い分け

店を閉める、別の場所へ移る、しばらく休む。どの場面でも、Googleビジネスプロフィール(GBP)で使う操作は 1 つではありません。

閉業マーク、臨時休業マーク、プロフィールの削除、住所の編集では、地図と検索に残るものがそれぞれ違います。

とくに削除は、地図から店を消す操作ではありません。公式ヘルプは「ビジネス プロフィールからオーナー権限とコンテンツをすべて削除しても、ビジネスが Google マップと Google 検索に表示されなくなるとは限りません」と書いています。

閉業マーク・臨時休業・削除・住所変更で変わること

4 つの操作は、Google マップと Google 検索での見え方と、プロフィールに残るものが違います。

操作 地図と検索での見え方 プロフィールに起きること
閉業マーク 「閉業」と表示される 閉業の明示つきで表示が続く場合がある
臨時休業マーク 「臨時休業」と表示される 営業中に再設定すると表示が消える
プロフィールの削除 表示されなくなるとは限らない オーナーや管理者の投稿・写真・動画・クチコミへの返信が完全に削除される
住所の編集 反映は通常 10 分ほど、30 営業日ほどの場合も(Google ヘルプ「ビジネス拠点の住所を管理する」 オーナー確認を再度行う必要がある

4 つのうち、店側のコンテンツが消えて戻らないのは削除です。原文は「削除したコンテンツは、復元したり管理したりすることはできません」と書いています。

閉業マークと臨時休業マークは、どちらもプロフィールの [営業時間] の欄で付けます。

場面ごとの使い分けを図にしました。

Googleビジネスプロフィールの閉業・移転: 閉店・移転・休業の3場面で使う操作(閉業マーク・住所の編集または閉業と新規追加・臨時休業と特別営業時間)と起きることの比較(出典: Google)
閉店・移転・休業で使う操作

閉店するとき:削除の前に閉業マークを付ける

閉店を地図と検索に伝える操作は閉業マークです。閉業マークを付けると、Google マップと Google 検索で「閉業」と表示されます。

閉業マークの付け方

公式ヘルプの手順は次の 4 段です。

  1. ビジネス プロフィールに移動する
  2. [プロフィールを編集] > [営業時間] を選ぶ
  3. [営業時間] の横の編集アイコンから [閉業] を選ぶ
  4. [保存] を選ぶ

複数の店舗をまとめて閉じるときは、ビジネス プロフィール マネージャーで対象を選び、上部の [アクション] から [閉業マークを付ける] を選びます。

誤って閉業マークを付けた場合は、営業中に再設定できます。ただし、移転や店名の変更に伴って付けた閉業マークは戻せません(移転の節で扱います)。

閉業マークを付けても、プロフィールがすぐ見えなくなるわけではありません。原文は、検索したユーザーには「ビジネス プロフィールが Google 検索と Google マップに引き続き表示される場合がありますが、ビジネスが閉業していることが明示されています」と説明しています。

削除しても地図から消えるとは限らない

削除で消えるのは、プロフィールのコンテンツと管理者です。削除後も、ビジネスが不適格とみなされない限り、Google 検索と Google マップに表示され続けることがあります。

削除で消えるものと残るものは次のとおりです。

  • 消える: オーナーまたは管理者による投稿、写真、動画、クチコミへの返信
  • 残る: ユーザー作成コンテンツとクチコミ

クチコミについて見ると、クチコミ本体は残り、店側の返信は消えます。

削除の画面にも [ビジネスに閉業マークを付ける] のスイッチがあり、オンにすると閉業を表示できます。この場合も、すぐに Google マップから削除されるわけではなく、検索結果に徐々に表示されなくなり、最終的には完全に削除されます。

地図から消したいときは削除のリクエスト

Google 検索と Google マップからプロフィールを消したい場合、ヘルプが案内しているのはアカウントからの削除ではなく、削除のリクエストです。

Google マップでビジネス情報を選び、[情報の修正を提案] > [この場所は閉業したか、ここにはありません] から該当するオプションを選んで送信します。リクエストを送るには Google アカウントへのログインが必要です。

リクエストが承認されると、ビジネス情報は Google 検索と Google マップから削除されます。削除のリクエストは、プロフィールのオーナーでなくても送れます。原文は、ビジネスが存在しない場合や Google に掲載する資格がない場合に「Google から削除される可能性があります」としています。

削除できる人と待ち期間

プロフィールのコンテンツと管理者を削除できるのは、メインのオーナーだけです。

オーナーや管理者になったばかりの場合は、削除できるようになるまで 7 日間待つ必要があります(Google ヘルプ「Google アカウントからビジネス プロフィールを削除する」)。

削除したあとでもう一度管理するには、オーナー確認をあらためて行う必要があります。

店は続けたまま自分だけ管理から抜けたいなら、メインのオーナーはオーナー権限の譲渡を、それ以外のオーナーや管理者はプロフィールから自分自身を削除する方法を使います。こちらはプロフィールの現在のコンテンツが維持されます。

複数のプロフィールをまとめて削除するときは、ビジネス プロフィール マネージャーで対象を選んで削除します。エラーが出た場合は、プロフィールごとにコンテンツと管理者を削除する必要があります。

権限をめぐって他の管理者と揉めている場合は、オーナー権限のリクエストの記事で扱っています。

移転するとき:住所の編集か、閉業マークと新しいプロフィールか

公式ヘルプには、移転に関わる記述が 2 か所にあります。住所を書き換える記述と、閉業マークを付けて新しいビジネス情報を追加する記述です。

住所を編集する経路

住所の編集は、今あるプロフィールの所在地の欄を書き換える操作です。[プロフィールを編集] > [所在地] を開き、[ビジネス所在地] の横の編集アイコンから住所を入れ直して保存します。

新しい住所は番地まで入力し、建物、部屋番号、階数などの部屋情報も含めます。

住所を特定できないときは警告が出るので、赤色で示された部分を入れ直します。それでも特定できないときは、[調整] を選び、地図上のピンでビジネスの場所を指定します。住所は合っていてピンの位置だけがずれるときも、同じ画面の [調整] で地図を動かし、ピンを店の場所に合わせます。

スマートフォンでは、Google マップ アプリの右下の [ビジネス] から [プロフィールを編集] > [所在地] に入れます。

ただし、オーナー確認後にビジネス拠点の住所が変わった場合は、ビジネスのオーナー確認を再度行う必要があります。

プロフィールの変更が反映されるまでは通常 10 分ほどで、場合によっては 30 営業日ほどかかります。

移転に合わせて店名も変えるなら、名前の側にも条件があります。オーナー確認後にお店やサービスの名前を変更した場合も、オーナー確認が再度必要になる場合があります。

閉業マークを付けて新しいプロフィールを追加する経路

営業中への再設定のヘルプには、移転の扱いが「重要」の欄に書かれています。

「所在地や名称の変更に伴い閉業マークが付けられたビジネス情報は、営業中に再設定することはできません。代わりに、新しいビジネス情報を追加してください。」

この新しいプロフィールは、オーナー確認が必要です。クチコミを新しいプロフィールへ移したい場合は、Google に問い合わせるよう書かれています。

ヘルプが書いていないこと

住所の編集と、閉業マークと新規追加のどちらを選ぶかの基準は、この記事で確認した 6 つのヘルプの範囲では書かれていません。

住所を編集したときにクチコミがどう扱われるかも、同じ 6 つのヘルプの範囲では書かれていません。

一時休業するとき:日数で臨時休業と特別営業時間を分ける

臨時休業マークと特別営業時間の境目は、休む日数と、休みの終わりが決まっているかどうかです。

Google ヘルプ「ビジネスに閉業マークを付ける」は、「8 日間以上休業する場合、オフシーズンに休業する場合、無期限に休業する場合は、[臨時休業] オプションを使用します。7 日間以下休業する場合は、特別営業時間を設定します。」と書いています。

休む期間 使う設定
7 日間以下 特別営業時間
8 日間以上・オフシーズン・無期限 臨時休業マーク

臨時休業マークは閉業マークと同じ画面で付け、[閉業] の代わりに [臨時休業] を選びます。

臨時休業中の店は、広範囲なクエリでは営業中の店の後ろにランク付けされる場合があります。この影響は、業種、クエリの種類、クエリに一致する臨時休業中の店の数などで変わります。

再開するときは、[営業時間] の編集アイコンから [決まった営業時間で営業している] を選び、営業日と時間を設定して保存します。再設定すると、Google マップと Google 検索で臨時休業や閉業のマークが表示されなくなります。複数の店舗をまとめて戻すときは、ビジネス プロフィール マネージャーで対象を選び、[アクション] から [営業] を選びます。

ビジネスが臨時休業中だという情報を Google が受け取ると、オーナーにメール通知が届く場合があります。自分で臨時休業にしていないのに通知が来たら、第三者の編集提案の記事の切り分けが使えます。

操作の前に確かめる 5 項目

閉店・移転・休業の操作を始める前に、次の 5 つを確かめます。

  • 削除を考えているなら、自分がメインのオーナーか
  • 削除するなら、オーナーや管理者になってから 7 日間たっているか
  • 残したい投稿・写真・クチコミへの返信が無いか
  • 移転なら、新しい所在地でオーナー確認をやり直せるか
  • 休業なら、7 日間以下か、8 日間以上・オフシーズン・無期限か

管理を代行業者に任せている店では、1 項目目で止まることがあります。削除できるのはメインのオーナーだけだからです。DigitalGOAT編集部は業者選びのチェック項目に「解約時にGBPオーナー権限が自店舗に残るか確認」を入れており、閉店や移転の前にも同じ点を確かめることを勧めます。

プロフィールの停止や制限は、この記事の対象外です。停止と再審査の手順は停止と再審査の記事で扱っています。

まとめ

閉店なら閉業マーク、移転なら住所の編集か閉業マークと新規追加、休業なら日数で臨時休業と特別営業時間を分けます。削除しても地図から消えるとは限らず、確実に消えるのは店側の投稿と返信です。

次に決めるのは、自分の店が 3 つの場面のどれに当たるかと、移転なら旧店舗のクチコミを持っていくかどうかです。