Googleビジネスプロフィール(GBP)経由の電話が急に減った——そんな相談が海外のローカルSEOコミュニティで報告されています。原因は自店舗の運用ミスではなく、Google側のマップパック仕様変更でした。本記事では、この事例をもとに、電話件数が減った際にまず何を確認・切り分けるべきかを整理します。

何が起きたか:マップパックから通話ボタンが消えた

報告された事例では、通話数減少の原因調査においてトラッキングの不具合、検索順位の変動、電話番号の誤記、季節要因がひとつずつ排除されました。この企業のGBPは確認済みで、対象キーワードでの検索順位はトップ3、しかも1位を獲得していたにもかかわらず、電話件数だけが減っていたということです。

最終的に特定された原因は、Googleがモバイルのオーガニックマップパック(3パック)において、サービスエリアビジネス(SAB)向けの直接通話ボタンを削除したことでした。ボタンが無くなったことで、ユーザーが電話をかけるにはビジネスプロフィールをタップして電話番号を自分で探す必要が生じています。順位は変わっていないのに「ワンタップで電話」という導線だけが消えていた、という構造です。

この変更はSABに限った話ではないようです。同じマップパック内で当該クライアントと競合していた他の事業者も同様に通話ボタンが削除されていたと報告されており、さらに別のコメント投稿者は、住所を持つ店舗型のビジネスプロフィール(マップパック内2位)でも通話ボタンが削除されていたと報告しています。SABだけの現象ではなく、通話ボタンの有無そのものがマップパック全体で変わった可能性を示す情報です。なお、この件に関連する検索クエリではAIオーバービュー(AI概要)は表示されていません。

店舗運用者がまず確認すべきこと

電話問い合わせが減ったと感じたら、原因を決めつける前に切り分ける必要があります。手順は次の通りです。

  1. GBPのパフォーマンスタブで実数を確認する:電話件数、経路案内リクエスト数、ウェブサイトクリック数はパフォーマンスタブで確認できます。電話だけが減っているのか、他の指標も同時に動いているのかを見ます。電話だけが下がっている場合、通話ボタンの表示状態を疑う材料になります。
  2. 自店舗の検索順位を確認する:順位が下がっていないのに電話だけ減っているなら、順位変動が原因ではありません。今回の事例のように、確認済みプロフィールで上位表示を維持していても通話数だけ減るケースがあります。
  3. モバイルでマップパックの表示を実機確認する:対象キーワードでモバイル検索し、自店舗と競合のリスティングに通話ボタンが表示されているかを目視で確認します。ボタンが消えている場合、電話番号がプロフィール内のどこにあるか、タップ後にすぐ見つかる状態かも合わせて見ておく価値があります。
  4. 電話番号の表記と季節要因を切り分ける:誤記がないか、繁忙期・閑散期による自然な波でないかも、原因調査の基本項目として確認しておきます。

通話ボタンが無くても電話してもらうために

通話ボタンが削除されている場合、順位や広告出稿で状況をすぐに変えられるわけではありません。ただ、プロフィール内で電話番号が見つけやすい位置にあるか、ビジネス情報の記載が探しやすい構成になっているかは、日々の運用で見直せる点です。ワンタップの導線が消えた分、番号を見つけるまでの手間が増えていることを前提に、プロフィールの情報整理を点検しておくとよいでしょう。

まとめ

電話件数の減少に気づいたら、トラッキング・順位・番号表記・季節要因を順に切り分け、それでも説明がつかない場合はマップパックの通話ボタン表示自体を実機で確認することが有効です。今回の事例は特定の1社の報告であり、すべての店舗で同様の変更が起きているとは限りませんが、確認手順として持っておく価値はあります。