MEO対策の費用: GOAT君 が床の点線の手前に立ち、無料の側と費用が出る 3 つの貯金瓶の側との境目を示すアイキャッチ(出典: Google)
MEO対策の費用:無料の範囲と有料になる場所

MEO(Map Engine Optimization)にいくらかかるのかは、費用がどこで発生するかを分けると答えが決まります。Googleビジネスプロフィール(GBP)そのものは無料で、Google の公式ヘルプサードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒントは「ビジネス プロフィールは無料でご利用いただけますが、サードパーティに依頼するプロフィールの管理業務は、多くの場合有料になります」と書いています。有料になるのは、広告を出すとき、代行(Google のヘルプでいう「サードパーティ」)に管理を頼むとき、ツールの利用料を払うときの三つです。金額は出典を示せるものだけを書き、日本の代行の相場のように母数つきの一次資料が当たった範囲に無いものは、無いと書きます。

MEO対策の費用はどこで発生するのか:GBP は無料、有料は広告・代行・ツール

Google のビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシーは、管理費用を請求する代行に対して「管理サービスが有料であることと、ビジネス プロフィールそのものは追加料金のないツールであることを最終顧客に通知する必要があります」と定めています。同じポリシーは「料金が発生しない Google サービスを有料サービスであると偽る」ことを、虚偽の主張の例として挙げています。

MEO対策の費用: Googleビジネスプロフィールそのものは無料で、費用が発生するのは広告(予算は自分で選ぶ)、代行(管理業務は多くの場合有料)、ツール(月額の利用料)の三つ。自分でやる範囲は無料(出典: Google・DigitalGOAT編集部)
MEO の費用が発生する場所

GBP の登録と掲載に料金はかかりません。有料になる場所は、本記事の整理では三つに分かれます。広告は Google 広告への出稿で、「予算は自分で選択でき、いつでも変更できます」。代行は業者に払う管理費用で、サードパーティ ポリシーは「サードパーティが提供する管理サービスは、多くの場合有料です」と書いています。ツールは月額の利用料で、たとえば LOCALGOAT Standard は ¥29,800(税込)/月、初期費用 ¥0、最低契約期間 6ヶ月です。

費用の型を比較する:自分でやる・ツール・代行・成果報酬・広告

比べる軸は「何に払うか」「出典のある金額・数値」「向いている条件」の三つで、この表には出典を示せる数値だけを置きました。

型 何に払うか 出典のある金額・数値 向いている条件
自分でやる 払わない。かかるのは自分の時間 ビジネス プロフィールは無料でご利用いただけます(Google 公式ヘルプ) 投稿・返信を自分で続ける前提
ツール型 月額の利用料 DigitalGOAT編集部が運営する LOCALGOAT Standard は ¥29,800(税込)/月・初期費用 ¥0・最低契約期間 6ヶ月(自社の料金であって相場ではありません) 管理媒体3つ以上で更新漏れ/順位や効果を数字で見たい(DigitalGOAT編集部の推奨)
代行型(月額固定) 管理業務の月額 米国中心の調査で、代理店の 63% が成果物ベースの月額固定(BrightLocal・534 回答) 管理する時間が十分に取れないとき
成果報酬型 契約で定めた「成果」ごと 同じ調査で、リード単位の課金は代理店の 2%・フリーランスの 3% 成果の定義と計測方法が契約書に明記されている前提
広告 自分で決めた予算 Google が 1 日の予算を提案。予算は自分で選択でき、いつでも変更できます ビジネスの確認が済み、一部のプロフィールのみ

自分でやる:無料でできる範囲

公式ヘルプは「ビジネス プロフィールの仕組みと使い方を理解するのに、それほど時間はかかりません」と書いています。無料でやる範囲の目安は、DigitalGOAT編集部の「無料でやるMEO対策チェックリスト」(8 項目)です。手順は MEO を自分でやる手順 に譲ります。

  • オーナー確認
  • 基本情報
  • 写真20枚以上
  • 週1投稿4週間
  • クチコミ導線設置
  • 全件返信
  • NAP統一
  • 月1回インサイト確認

止まっている項目があるなら、それが「買う作業」の候補になります(DigitalGOAT編集部の考え方で、公式ヘルプが示す手順ではありません)。

ツール型:月額が固定で、最低契約期間を先に見る

ツール型は作業を減らすために月額を払う型で、見積もりで見るのは月額・初期費用・最低契約期間の三点です。LOCALGOAT Standard の場合、¥29,800(税込)/月、初期費用 ¥0、最低契約期間 6ヶ月です。

DigitalGOAT編集部がツールの検討タイミングとしているのは、投稿・返信が2週間以上停止/管理媒体3つ以上で更新漏れ/順位や効果を数字で見たい/複数店舗運営、のいずれかに当てはまるときです。

代行型:課金方式と月額の目安は、当たった範囲では米国中心の調査にしかない

代行の費用で出典を示せる数値は、BrightLocal の Local Search Industry Survey 2023(534 回答、回答者の 72% が米国、回答者の 53% が SEO 代理店)にあります。回答者は代理店・フリーランス・事業者のローカル マーケティング担当者で、依頼側の店舗に払った金額を聞いた調査ではありません。何に払うのかは公式ヘルプが「プロフィールを最新の状態に保つこと、ユーザーに関するインサイトを提供すること、質問に回答すること、クチコミに対応すること」を例に挙げています。

課金方式の表では、成果物ベースの月額固定が代理店の 63%、フリーランスの 51%、案件単位が 36% と 44%、時間単価が 28% と 43%、リード単位が 2% と 3% です。同じ調査の本文は月額固定を「61% of agencies and 53% of freelancers」と書いており、表の値と食い違います。本記事は表の値を使いました。

月額の目安として同じ調査は、米国の収入を顧客との取引期間ごとに平均し、取引 12 か月以内の顧客で $799、2〜3 年の顧客で $1,569 と示しています。日本の代行の月額を調査主体と母数つきで示す一次資料は、本記事で当たった範囲(Google の公式ヘルプ三本、BrightLocal の調査、自社の台帳)には見つかりませんでした。相場が無いので、代行の見積もりは金額の高低ではなく、作業内容と費用が書面で対応しているかで読みます。

成果報酬型:「成果」が何を指すかを契約書で確定する

Google の公式ヘルプ(サードパーティのヒントとサードパーティ ポリシー)に「成果報酬」という課金方式の記述はありません。

順位を成果にする契約には、公式ポリシーとの距離を見ます。サードパーティ ポリシーは「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」ことと「プロフィールが Google 検索や Google マップに必ず表示されると主張する」ことを、虚偽の主張の例に挙げています。ヒントのページも「サードパーティは、特別な手段を使って Google 検索や Google マップでのビジネスのランキングを約束したり操作したりすることはできません」と書いています。順位保証を謳う業者を避けるのはこのためで、順位が何で決まるかは ローカル検索結果の掲載順位を決める要素 に譲ります。

DigitalGOAT編集部が見積もりで確認しているのは、成果の定義(順位・表示回数・クリック・問い合わせなど)、計測方法、月の上限額の三つです。公式ポリシーがこの三つを求めているわけではありません。計測方法は、業者独自の計測値だけでなく GBP のパフォーマンスのデータで確かめられる形にします。

広告:Google 広告の予算は自分で決める

広告は、公式ヘルプGoogle でビジネスを宣伝するによれば、Google マップ アプリから Google 広告アカウントを作成し、マップ アプリや Google 検索ネットワーク、YouTube などの Google サービスで店舗をアピールする型です。費用は予算で決まり、「Google は、お客様のビジネスに関する情報に基づいて、1 日の予算を提案します。予算は自分で選択でき、いつでも変更できます」。

前提が二つあります。「ビジネス プロフィールの広告キャンペーンを設定するには、ビジネスの確認を行う必要があります」(手順は Googleビジネスプロフィールのオーナー確認)。そして「Google マップ アプリで広告を掲載できるのは、一部のプロフィールのみです。非店舗型ビジネスやデリケートなカテゴリのビジネスは対象外です」。

条件別に選ぶ:自社運用と代行のどちらが割に合うか

判断の物差しは公式ヘルプが示しています。「サードパーティを利用することが投資収益率の改善につながるかどうかを判断するには、利用するサービスのメリットとリスクをよく把握することが大切です」。代行を検討する場面も同じページが「場合によっては、オンライン プレゼンスを確立したり管理したりする時間が十分に取れないこともあるでしょう」と書いています。

回収ラインは、月額を「客単価 × 来店人数」で割って、釣り合う組数に直すと見えます。この試算の型は DigitalGOAT編集部の推奨で、公式ヘルプが示しているものではありません。月額¥29,800(税込)の例で、客単価4,000円・平均2名来店なら月4組の追加来店(売上約32,000円)が回収ラインの目安です。代行の見積もりでも同じ式に月額を入れ、月に何組増えれば釣り合うかを先に出します。式の答えは目安であって約束ではありません。

条件別の目安は次のとおりです。この振り分けは DigitalGOAT編集部の推奨で、公式ヘルプが示す基準ではありません。

  • 投稿・返信が2週間以上停止/管理媒体3つ以上で更新漏れ/順位や効果を数字で見たい/複数店舗運営、のどれにも当てはまらない → 自分でやる(費用ゼロ)
  • どれかに当てはまり、作業の判断は自分でできる → ツール型(月額固定。最低契約期間を先に見る)
  • 当てはまり、管理する時間が十分に取れない → 代行型(月額固定を基本にし、成果報酬は成果の定義を確定できるときだけ)

代行を選んだ後の評価も公式ヘルプに手順があります。「一度に 1 つずつ試してみることをおすすめします。Google サービスに表示できるビジネス リスティングは 1 つに限られるため、同時に複数のサードパーティを試すことはできません」。そして「ぜひ月に 1 度はお客様のビジネス プロフィールの成果を確認し、サポートを依頼しているサードパーティの実績を評価してください」。

MEO対策の費用: MEO は高いと思い込んだ GOAT君 が、GBP は無料だと知って自分でできる項目を埋め、止まった作業だけを買えばよいと気づく 4 コマ(出典: Google・LOCALGOAT編集部)
無料の範囲を埋めてから足りない作業を買う

代行に頼む前に見積もりで確認する項目

サードパーティ ポリシーは「「サードパーティ(3P)」とは、ビジネス プロフィールで他のビジネス オーナーが所有するビジネス情報を管理する承認を受けた代理人を指します」と定義しており、MEO 代行はここに入ります。

MEO対策の費用: 代行に頼むときの流れ。見積もりで管理費用を書面で受け取り、契約書の正式なコピーを入手し、オーナー権限を保持したまま業者を管理者として招待し、月に 1 度 GBP の成果で実績を評価し、終了を通知したら 7 営業日以内に関連付けの解除と管理の回復。上位掲載の保証を口にする業者は避ける(出典: Google・DigitalGOAT編集部)
MEO 代行に頼むときの流れと公式ポリシーの要件
  • 新規顧客に対してプロフィールの管理を請け負う前に書面で通知を行うこと、請求書に管理費用を明記すること(ポリシーの最低条件)
  • ビジネス プロフィールそのものは追加料金のないツールであることを最終顧客に通知する(同)
  • サービスとその費用が明確に記載された契約書の正式なコピーを入手する
  • 常に自身のビジネス プロフィールのオーナー権限または共同オーナー権限を保持し、サードパーティをオーナーではなく管理者として招待する
  • 契約終了は、通知を受け取ってから 7 営業日以内に管理サービスとの関連付けを解除し、アカウントの排他的な管理を取り戻せる
  • プロフィールに対するすべての変更と編集について通知がある
  • 他のプラットフォームのレポートデータは、ビジネス プロフィールのデータと別々に報告する(GBP 固有のデータをアクセスしやすい場所で閲覧できるようにしている場合は、集計データの報告も認められる)
  • 契約後の料金改定の条件(ポリシーは「料金を突然または大幅に変更することは避けてください」と書いている)
  • これまでにビジネス プロフィールを管理した経験があるか
  • 業者がプロフィールを新しく作った場合は「クライアントのプロフィールを作成し終えたら、プロフィールのオーナー権限はビジネス オーナーに譲渡してください」に従わせる

DigitalGOAT編集部が足している確認項目

ここから下の 5 項目は公式ポリシーの条文には無く、DigitalGOAT編集部が受託の現場で確かめているものです。 上の項目(ポリシーの条文)と区別して読んでください。

  • 税込表示の明示
  • 初期費用・最低契約期間の確認
  • 解約時にGBPオーナー権限が自店舗に残るか確認
  • 順位保証を謳う業者を避ける(避ける根拠そのものは、上に引いたサードパーティ ポリシーの「虚偽の主張」の例)
  • クチコミ自作自演を提案する業者を避ける

「代理店契約を結ばなければプロフィールを失うことになると脅迫する」ことは、ポリシーが禁じる言動の例です。違反していると思われる業者は Google に報告する窓口があります。なお Google の日本語ヘルプには「AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります」の注記があり、文言が不自然なときは英語版も確かめます。

受け取った見積もりを上の表の型に当てはめ、この確認項目に書面で答えられる業者かを見極める段階に、あなたは立っています。自分で回せる範囲を先に固めてから、足りない作業だけを買う——これが費用を最も小さくする順序だというのが、DigitalGOAT編集部の判断です。