Googleビジネスプロフィール(GBP)の情報を埋めても、地図の検索結果で上に出ない理由は外から見えません。GBPのヘルプは、ローカル検索結果が主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されると書いています。この記事では、定義を公式の記述で確かめ、カテゴリ・住所・クチコミの設定でどこまで動かせるのかを、条件と例外まで含めて整理します。

ローカル検索結果はGoogleマップと検索のどこに出るのか

ヘルプは、ユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索すると、Google マップと Google 検索にローカル検索結果が表示されると説明しています。実務ではこの地図つきの枠をローカルパックと呼びます。

TryHatchが1,090名を対象に行った調査では、Googleマップで調べた店舗に実際に来店した人は73%でした。

なお、ヘルプの各ページの末尾には「このページには、AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります。AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があります」という注記があります。迷ったら英語版と読み比べてください。

関連性・距離・知名度の定義と、機密とされるアルゴリズムの詳細

ヘルプは、これらの要素を組み合わせて、最適な検索結果が表示されると続けます。同じ見出しには「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません」という注意書きが置かれています。検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっています。どの要素がどれだけ重いのかは、この「ローカル検索結果のランキングを決定する要素を理解する」の節を読んでも書かれていません。LOCALGOATの「失敗しない選び方チェックリスト」も、順位保証を謳う業者を避けることを挙げています。

要素 自社の設定で動かせるか 手を入れる場所
関連性 動かせる メインカテゴリと追加カテゴリ、基本情報
距離 動かせない 住所とサービス提供地域の正確さ
知名度 動かせる クチコミの数と評価、外部サイトからのリンク
Googleのローカル検索結果の順位: 検索語句と現在地から、関連性・距離・知名度の 3 要素を組み合わせて検索結果が並ぶまでの流れ。要素の重みは公開されていない(出典: Google)
ローカル検索結果が並ぶまでの流れ

関連性

関連性とは、検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。ビジネスについてのより的確な情報を提供すると、リスティングと検索語句との関連性を高めることができます。

距離

距離とは、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します。ユーザーが現在地を共有していない場合は、Google が現在地について把握している情報に基づいて検索結果が表示されます。

知名度

知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。この要素は、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づいています。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります。

関連性はカテゴリと基本情報の精度で動く

業種のヘルプは、選択したカテゴリは、Google のローカル検索結果のランキングに影響しますと明記しています。ガイドラインは、中核事業に当てはまるカテゴリを、できるだけ少なく選択することをベスト プラクティスに挙げています。

メインカテゴリは「事業が何であるか」で選ぶ

カテゴリを選択する際は、表示されたリストから特定のカテゴリを選択します。たとえば、「サロン」ではなく「ネイルサロン」を選択します。カテゴリは「事業に何が含まれるか」ではなく「事業が何であるか」という観点で選択します。ご希望の具体的なカテゴリがない場合は、ビジネスを説明する一般的なカテゴリを選択してください。独自の業種を作成することはできません。

追加カテゴリは特定の部門やサービスを知らせるために使いますが、すべての商品やサービスに対してカテゴリを追加することはできません。既存のカテゴリを追加または編集する場合は、ビジネスのオーナー確認を再度行うよう求められることがあります。

併設・独立運営の事業は別のプロフィールにする

事業体の中に別の組織が所有および運営する事業が含まれる場合は、ご自身の事業のカテゴリのみを使用します。ガイドラインは「セブン-イレブン」の店内にある「セブン銀行 ATM」を例に挙げ、「セブン-イレブン」のカテゴリは「コンビニエンス ストア」で、カテゴリとして「ATM」を追加しないでくださいとしています。ビジネスに、独立した対外的な部門があり、その部門がその場所で別々に所有、運営されている場合は、その部門に独自のビジネス プロフィールが必要です。同じビジネス拠点で両方のカテゴリを設定するのではなく、プロフィールを2つに分け、2つ目の事業には必ず別の名称を使用します。

距離は自社の設定では動かせないが、住所とサービス提供地域は整えられる

店舗住所やサービス提供地域は詳細かつ正確に記載します。遠隔地にある私書箱は使用できません。郵送先住所を借りており、その住所では実際にサービスを提供していない場合(バーチャル オフィスとも呼ばれます)は、ビジネス プロフィールをご利用いただくことはできません。Google に住所を掲載する場合、その住所に、ビジネスの名称の掲示を常設する必要があります。コワーキング スペースでのオフィスは、わかりやすい看板が常に設置され、その場所で営業時間中に顧客対応できるスタッフが常駐している場合を除き、登録することはできません。

非店舗型は顧客に住所を非表示にする

非店舗型ビジネス(顧客の所在地でサービスを提供するビジネス)の場合、拠点となるオフィスや店舗の住所に対して1つのプロフィールを作成し、サービス提供地域を指定します。非店舗型ビジネスを運営している場合は、顧客に対して住所を非表示にする必要があります。「仮想」オフィスは、営業時間中に従業員が常駐している場合を除き、登録することはできません。

ハイブリッド型と複数拠点には条件が付く

ガレージでの自動車修理もロードサービスも提供するようなハイブリッド型の非店舗型ビジネスでは、ビジネス プロフィールで実店舗の住所を表示して、サービス提供地域を指定できます。実店舗でサービスを提供しており、なおかつサービス提供地域も指定したい場合は、営業時間中にスタッフが店舗に常駐し顧客に対応できるような態勢である必要があります。アルコール、大麻、武器など、顧客が特定の最低年齢に達していることを必要とする商品やサービスに関連するビジネスは、店舗を持たない非店舗型ビジネスとして許可されません。住所表示の方法は、設定していただいたビジネス情報と他の情報源から得たデータを総合的に勘案して Google が判断します。

ビジネス拠点が複数あり、それぞれ異なるサービス提供地域とスタッフで運営されている場合は、拠点ごとに1つプロフィールを作成できます。各プロフィールのサービス提供地域は、ビジネス拠点から車で2時間以内の範囲に収めるようにしますが、ビジネス内容によっては、もっと広く設定する方が適切な場合もあります。

Googleのローカル検索結果の順位: 実店舗型・非店舗型・ハイブリッド型で、住所の表示可否とサービス提供地域の指定可否、それぞれに付く条件が違う(出典: Google)
形態別の住所表示とサービス提供地域

知名度はクチコミの数と評価に支えられる

ユーザーのクチコミに返信することで、そのフィードバックを重視していることをアピールできます。LOCALGOATのクチコミ返信テンプレは、低評価には謝罪→原因説明→改善策提示の順で書く型を示しています。

クチコミを集める導線をつくる

イクシアスが500名を対象に行った調査では、評価3.8以上かつクチコミ30件以上が「信頼できる店」の分岐点でした。クチコミ導線のQRコードは、テーブルPOP/レジ横/レシート印刷/ショップカード裏面に置きます。返信の型は飲食店のクチコミ管理術で扱っています。

基本情報を埋め切る

ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります。ビジネス情報が正確でない場合、ビジネスの所在地で関連性の高い語句が検索されても、ご自身のビジネス情報が表示されない場合があります。LOCALGOATの「無料でやるMEO対策チェックリスト」は、オーナー確認/基本情報/写真20枚以上/週1投稿4週間/クチコミ導線設置/全件返信/NAP統一/月1回インサイト確認の8項目です。NAPはName, Address, Phone の略です。

店舗の商品を表示する機能は、対象の国または地域の小売業者のみが利用できます。

まとめ:情報の正確さを保つことが出発点になる

ヘルプが名指ししているのは、正確な住所(ユーザーが実際に訪れることのできるビジネス拠点がある場合)、営業時間、ビジネスの種類、駐車場や Wi-Fi の利用可否などのその他の詳細情報です。営業時間が日によって異なる(上演、礼拝、レッスンなどその日の活動によってスケジュールが決まる)ビジネスや、完全予約制のビジネスなどの場合は、営業時間を指定しないでください。オーナー確認については、この方法により、お客様がビジネスの代表者であることを証明でき、検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなると書かれています。

LOCALGOATは、投稿・返信が2週間以上停止/管理媒体3つ以上で更新漏れ/順位や効果を数字で見たい/複数店舗運営のいずれかに当てはまるときを、ツール・外部サービスの検討タイミングとしています。自分でどこまで手を動かすかは、ここまでの設定を一度埋め切ってから決める段階に来ます。手順はMEO対策を自分でやる手順にまとめています。

引用はGBPヘルプのローカル検索結果のランキングを改善するヒント業種を管理するGoogle に掲載するビジネス情報のガイドラインからのものです。