Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定: 更新を知らせる紙飛行機をBingへ送るGOAT君のアイキャッチ(出典: Microsoft)
Bingに更新を知らせる

Microsoft の「Bing Webmaster Guidelines」は、対象を Bing の検索だけでなく Copilot と grounding API の結果まで含めると書いています。Search Console を設定済みでも、Bing Webmaster Tools には別にアカウントを作ってサイトを追加します。この記事では、Bing Webmaster Tools への登録、IndexNow の設定、送った URL の扱いを確かめる画面までを順に示します。

Bingの公式ガイドラインはCopilotの回答も対象にしている

Bing Webmaster Guidelines は、Bing と Copilot の検索体験が、従来の検索と同じクロール・インデックス・ランキングの土台に乗っていると説明しています。ガイドラインに従わない場合については、Bing 検索での見え方の低下、grounding の対象からの後退、Bing のインデックスからの削除がありうると書いています。URL を見つけてもらう手段としては、IndexNow のほかに XML サイトマップ・クロールできる内部リンク・関連サイトからの外部リンクを挙げています。この記事では、そのうち Bing Webmaster Tools への登録と IndexNow の設定に絞ります。

Copilotでの使われ方に関わる指定

ガイドラインは、IndexNow でのタイムリーな通知が、Copilot の回答や grounding の結果に古い URL や誤った URL が出るのを減らすと書いています。止める側の指定が Copilot に与える影響も名指ししています。

  • NOARCHIVE は、コンテンツが Copilot の回答と grounding の結果に使われるのを防ぐ
  • NOCACHE は、Copilot が使う情報を URL・タイトル・スニペットだけに絞る
  • NOSNIPPET と DATA-NOSNIPPET は、Bing の説明文の表示を止め、Copilot の引用の質を下げることがある

重要な内容をクライアント側の描画の後ろに隠すことも、避けるべき例に挙がっています。JavaScript の描画と AI のクローラの関係はAIクローラとJavaScriptの記事、スニペットを絞る指定はnosnippetの記事で扱っています。

ChatGPTなど他のAI検索との関係

ChatGPT の検索機能が Bing のインデックスを使うかどうかは、この記事が保存した一次情報(Bing のヘルプと IndexNow の仕様・FAQ)の範囲では書かれていません。Bing のガイドライン自身が名指ししているのは、Bing の検索と Copilot です。ガイドラインは、GEO が AI の体験での grounding や引用を保証しないとも書いています。

Bing Webmaster Toolsにサイトを登録する

最初に Bing Webmaster Tools のアカウントを作り、そこにサイトを追加します。サイトを追加する方法は 2 通りで、Search Console から取り込むか、手動で追加するかです。

Search Consoleから取り込む

Google の Search Console で確認済みのサイトがあれば、そのプロパティを設定ごと Bing Webmaster Tools に取り込めます。取り込むには、Bing Webmaster Tools が Search Console の情報にアクセスする許可が必要です。取り込みが終わると、選んだサイトが追加され、所有権も自動で確認されます。

取り込んだあとも、Bing Webmaster Tools は Search Console にアクセスして所有権を定期的に確かめます。そのときに Search Console で見つけた新しいサイトマップも、自動で取り込まれます。アクセスを止めたいときは、Profile の画面で Search Console のアカウントの横にある Disconnect を選びます。

手動で追加して所有権を確認する

手動で追加するときは、入力欄にサイトの URL を入れて追加します。サイトの追加を終えるには、所有権の確認が必要です。確認の方法は 4 つあります。

方法 すること
DNS の自動確認 DNS 事業者にログインすると CNAME が自動で追加される
XML ファイル BingSiteAuth.xml を保存し、サイトのルート ディレクトリにアップロードする
メタ タグ 表示された meta タグを、既定のページの head セクションの末尾に貼る
CNAME レコード ドメインの管理画面で CNAME レコードに確認コードを入れる

DNS の自動確認は、Domain Connect に対応して Bing と提携した DNS 事業者のときだけ表示されます。Bing のヘルプ「Adding a site」によると、サイトを追加してから分析とデータができるまでには、通常 48 時間かかります。

IndexNowを設定する(CMSの対応を先に確かめる)

IndexNow は、URL が追加・更新・削除されたことを Bing と参加している検索エンジンに知らせる仕組みです。Bing の URL 送信のヘルプは、送信の方法のうち IndexNow を「Strongly Recommended」としています。IndexNow の FAQ は、ページが数枚しかない小さなサイトでも IndexNow は役に立つとしています。

CMSやCDNが対応していればキーファイルは要らない

FAQ は、最初に使っている CMS・ホスティング事業者・SEO プラグインが IndexNow に対応しているかを確かめるよう勧めています。対応していれば、キー ファイルは要らず、送信も自動で行われます。FAQ が対応例として挙げる CMS には、WordPress・Shopify・Wix・GoDaddy・Drupal などがあります。対応の形は CMS によって違い、ネイティブの機能のほか、SEO プラグインや拡張で入るものもあります。CDN では、Cloudflare が IndexNow をネイティブに組み込んでいます。FAQ は、この一覧がすべてではないとし、IndexNow を有効にする手順は使っている CMS や事業者に確かめるよう求めています。

手動で設定する手順

対応していないときは、キー ファイルを作ってサイトを確認し、IndexNow の API で URL を送ります。

  1. キーを作る。長さは 8〜128 文字で、使える文字は英小文字・英大文字・数字・ハイフン
  2. キーをファイル名にした .txt ファイルを UTF-8 で保存し、中にキーを書く
  3. そのファイルをサイトのルート ディレクトリに置く。ログイン・ファイアウォール・IP の制限なしで開ける状態にする
  4. ブラウザでファイルの URL を開き、キーだけが表示されれば確認は済む
  5. URL を送る(下の例)
# 1 件を送る(URL は RFC 3986 に沿ってエンコードする)
https://api.indexnow.org/indexnow?url=<エンコードしたURL>&key=<キー>

# まとめて送る(POST・JSON)
POST /indexnow HTTP/1.1
Host: api.indexnow.org
Content-Type: application/json; charset=utf-8

{"host": "www.example.com", "key": "<キー>", "urlList": ["https://www.example.com/url1", "https://www.example.com/url2"]}
Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定: キーを作ってからURLを送り応答コードを読むまでの5段の手順(出典: IndexNow.org)
IndexNowを手動で設定する流れ

IndexNow の仕様書によると、1 回の POST で送れる URL は 10,000 件までです。ただし Bing のガイドラインは、まとめて送ることはできるだけ避けるよう求め、変わるたびに送るほうが更新が早く届くとしています。仕様書は、キーを 8〜128 文字の 16 進の文字と書いたすぐあとに、使える文字として英大文字とハイフンも挙げています。キー ファイルはルート以外にも置けます。その場合は、送信のたびに keyLocation でファイルの場所を伝えます。そのキーで送れるのは、キー ファイルを置いたフォルダより下の URL だけです。仕様書は、ルートに置く方法を強く勧めています。サブドメイン(blog.example.com など)は別のホストとして扱われるので、サブドメインごとにキー ファイルを置きます。FAQ は送信の記録として、送信の日時・送った URL・HTTP の応答コードを残すよう挙げています。

応答コードの読み方

仕様書の応答の表と、FAQ の対処を並べると次のとおりです。

コード 仕様が挙げる理由 FAQ の対処
200 OK URL submitted successfully 受け取った合図として扱う
202 Accepted URL を受け取り、キーの確認が保留中 最初の送信では 202 が返ることがある
400 Bad request 形式が正しくない キー・URL のエンコード・リクエストの形を見直す
403 Forbidden キーが有効でない(キーが見つからない、ファイルにキーが無い) キー ファイルの名前・中身・公開を確かめる
422 Unprocessable Entity URL がそのホストのものでない、またはキーが仕様の形に合わない キーと同じドメインの URL だけを送る
429 Too Many Requests 送信が多すぎる(スパムの可能性) Retry-After ヘッダの時間を待ち、同じ URL は最低 10 分あける

IndexNowが保証しないこと

仕様書は、HTTP 200 の応答が示すのは検索エンジンが URL を受け取ったことだけだと書いています。FAQ も、URL を送ってもすぐにインデックスされる保証は無いとしています。そのうえで、重要な変更が見つかってクロールされるまでが早くなる可能性は上がるとしています。送ったあと、検索エンジンはクロールの割り当て・スケジュール・品質のシグナルをもとに、その URL をクロールするかを判断します。

送ったURLはクロールの割り当てを使う

IndexNow で送った URL は、すべてサイトのクロールの割り当てに数えられます。FAQ は、内容が大きく変わったとき以外に同じ URL を 1 日に何度も送るのは避けるよう勧めています。頻繁に更新するページでも、再送までは最低 5 分あけるのが推奨です。要らない更新を送ると、見え方は良くならないままクロールの割り当てを無駄にすることがあるとしています。Bing の手動送信のヘルプも、同じ URL を何度も手動で送ってもインデックスは早まらないと書いています。

サイトマップの代わりにはならない

IndexNow は、最近追加・更新・削除した URL を知らせるためのものです。サイトの全 URL を一度に送るための仕組みではありません。移行やリニューアルでサイト全体を更新したときは、全 URL を送っても構いません。サイトの全 URL の一覧はサイトマップで伝え、IndexNow と併用するのが FAQ の勧める形です。IndexNow を入れる前に変わったページは、lastmod を正しく入れたサイトマップで伝えます。

Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定: 最近の変更を知らせるIndexNowと、全URLの一覧を伝えるサイトマップの役割の違い(出典: IndexNow.org)
IndexNowとサイトマップの役割

送ったURLはほかの参加検索エンジンにも共有される

IndexNow に参加する検索エンジンは、送られた URL をほかの参加検索エンジンすべてと自動で共有することに同意しています。FAQ が挙げる送信先は、IndexNow の共通エンドポイントのほか、Amazon・Bing・Naver・Seznam.cz・Yandex・Yep です。送るのはこのうち 1 か所でよく、送った内容はほかの参加検索エンジンにも共有されます。FAQ のこの送信先の一覧に、Google は載っていません。各検索エンジンは、送られた URL をインデックスするかを自分で決めます。

Bing Webmaster ToolsとIndexNowの設定: 200が返って喜んだGOAT君が、Bing Webmaster ToolsでURLごとの状況を確かめる4コマ(出典: IndexNow.org・Microsoft)
200は受け取っただけ

設定後にBing Webmaster Toolsで確かめること

IndexNow で送った状況は、Bing Webmaster Tools の IndexNow タブで確かめられます。

画面の項目 分かること
URLs Submitted 指定した期間に送った URL の総数
Sources 送信の出どころ(自分で送ったか、WordPress のプラグインや Cloudflare などか)
Submitted URLs List の View URL ごとのクロールの状況・インデックスの状況・最初にインデックスされた時刻
Important URLs Missed 直近 7 日にインデックスされたが、IndexNow を通していない重要な URL(Bing のヘルプ「IndexNow」)

インデックスされなかった理由の区分

IndexNow Insights の画面は、インデックスされなかった URL を区分ごとに件数で示します。区分には、コンテンツの品質・canonical の指定・リダイレクト・noindex・robots.txt での拒否・未クロール・リンク切れがあります。FAQ も、インデックスされない理由として、クロールの割り当ての上限、薄い・重複したコンテンツ、404・robots.txt・noindex などの技術的な問題を挙げています。

クリック数だけで判断しない

Bing のガイドラインは、コンテンツがクリックを伴わずに Copilot の回答の中で表示・引用されることがあると書いています。そのうえで、クリックが減っても見え方が失われたとは限らないとしています。見るものとして挙げているのは、表示回数・インデックスの状況・grounding と引用の対象になっているかの 3 つです。

まとめ

  • Bing のガイドラインは、Bing の検索と Copilot と grounding API の結果を対象にしている
  • 登録は Search Console から取り込むと、所有権の確認まで自動で済む
  • IndexNow は、CMS・CDN が対応していればキー ファイルは要らない。対応していなければキー ファイルを置いて手動で送る
  • HTTP 200 の応答が示すのは、検索エンジンが URL を受け取ったことだけ
  • 送った URL の扱いは、IndexNow タブの URL ごとの状況と Important URLs Missed で確かめる

ここまで終えると、Bing に載せる側の AIO対策 の設定がそろいます。次は、robots.txt での許可や拒否といった止める側の設定が、この設定と食い違っていないかをサイト全体で見直す段階です。そのときの DigitalGOAT編集部の推奨は、次の 4 項目を順に確かめることです。

  • 現行の robots.txt を保存する
  • 既存の User-agent グループを一覧にし、足す行がどのグループに入るかを確かめる(Google-Extended の行を Googlebot のグループに足さない)
  • Disallow: / の対象が意図した UA だけかを確かめる
  • 反映後に Search Console の URL 検査で、検索用のクロールが止まっていないかを確かめる

OpenAI のクローラの扱いはrobots.txtの記事にまとめています。